恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




『ナオ!!もうみんな中入ってるぞー!お前も早く来いよ!』




と、その時、タクの声がして。


俺はハッと思い出したかのようにみんなのもとへ戻っていった。





『すごいじゃん!ほんとにいいのかなぁ…』

『いいんじゃね?せっかく用意してくれてんだし』




そしてログハウスの中に入った俺は、みんながキッチンに集まって冷蔵庫を開けながらそんな話をしてるそばまで歩いていくと。


その冷蔵庫の中をひょいっと覗いた。





『うわっ!なにこれ!』




そして気付けば驚いて声が出ていて。





『健太さんがね、テラスでバーベキューできるように食材とか全部発注して用意してくれてたみたいなの』



ミチのそんな説明に、ただただスゲーと思った。




だって肉も魚介類も野菜も、すぐにバーベキュー出来るようにカットされてるし。


飲み物もお茶にジュースに、たくさん並んでいる。




『アイスも入ってるんだよー』



そしてマナがそう言って冷凍庫を開けると、そこには見たこともない高そうなアイスが五つ入っていた。