恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




『ミチー!翔ー!』




と、その時、浴衣姿のマナが現れて。




『お、二人とも可愛いじゃん』




それからすぐに続いてタクも現れて。




四人揃ったあたし達は、駅に向かい電車に乗って……


花火大会が行われる隣町の駅でおりると、たくさんの人達で溢れ返っている道のりを、ゆっくりと歩きはじめた。




『夜店たくさん並んでるね


『そうだなぁ、その前にすげえ人だし。お前はぐれんなよ』




隣を歩く翔はそう言うと、


たくさんの人達で混雑する中、

あたしの肩に手を回して、そっと優しく抱き寄せてくれた。