『じゃあ四人で行くか』 『わりぃな、一緒に行けなくて』 『別にいいよ、彼女と行くなら仕方ないしね』 そしてまだまだ暑い8月の始め。 隣町で行われる花火大会の前日、みんなで花火を見に行こうよと誘った翔に、ナオは申し訳なさそうに断りをいれた。 『彼女と行くから無理なんだ』と。 まぁでも、それは仕方ないことだし。 彼女だって一緒に行きたいに決まってるし。 だからあたし達は、四人で花火大会に行くことになって。 翌日の夕方6時に、待ち合わせすることになった。