『でもあれは女も悪いよ。なぁ翔?』

『うん、つーか女の方が悪い』




そんなあたし達に、タクと翔も突如反論を始めて。




『何で?桜木が悪いじゃん』

『翔もタクも女心が分かってないよねー』




あたし達もそれに応戦。


すると翔が、珍しくマジメな顔で言ったんだ。




『女心っつーかさ。ちゃんと信じてないから疑ってあんなことになんだよ』




えっ……?




『ちゃんと桜木のこと信じてたら、目の前で知らない女と桜木が二人で楽しそうに歩いてたってさ、疑ったり嫉妬することないじゃん』


『何でー?嫉妬するでしょ、疑っちゃうでしょ普通』





そんな翔の言葉に、マナが納得いかない様子でそう言って聞き返した。