そして俺も。 そんなマナの変化に気付いた途端… なんだか急速にマナに惹かれていって。 俺だけを見てほしいと――― そんなことを考えるようにもなった。 でも実際問題、ナオと俺じゃあ比べもんになんないっつーか。 見た目だってナオの方が断然カッコいいし。 勉強もスポーツも、どれを比べても俺がナオに勝てるようなもんは何一つない。 だから…… 俺は見ているだけだった。 ナオの隣で、楽しそうに笑うマナを。 友達として、見ていることしか出来なかったんだ。