そして――― 『ジャーンケーン…』 ほい!! 『やったぁぁぁ!!さすがマナ!!』 『楽勝だよ、ナオ絶対グー出すと思ってたもん』 次の瞬間、そんなあたしとマナの喜ぶ声が教室に響いて。 『ったく…なに負けてんだよ』 『はぁ?だったら翔がやればよかっただろー』 『まぁまぁ、とりあえずドラマが先ってことで。ゲームはドラマの後な』 やや落ち込むナオと翔に、苦笑いでタクがそう言った。