そして―――――……
「―――遅い」
会って一言目がこれかっ!てツッコンでやりたいな、うむ。
そろそろ、時間かなってところであたしは席をチェンジ!
そろーり、そろーり近付いてこちらに気付いたと思えば、これ。
鋭い眼光、眉間の皺ははっきり言って瑚珀をさらにこわくさせている。
不機嫌な理由が分からない。
「……ごめんなさい」
しゅん、と項垂れて謝るが、彼はそれを無視して横のきれいな女性と喋りだした。
それがあまりにつらくて痛くて、ちょっと泣きそうになったが堪えた。
「あっどうぞ、座って?」
透き通るソプラノ声があたしを包む。見れば、見るほど美人さんだ。
しかも優しい。
恋敵になるかもしれないのに、感動してしまった。

