俯いて、泣かない様に下唇を強く噛む。
でも、ぽろぽろと目から零れて
スカートにシミを作っていく。
「はぁ…」
瑚珀の溜息でさえ、あたしには怖くて、
ビクッと無意識に肩が揺れた。
「…店、出るよ…」
簡単にそう言うと瑚珀は会計を済ませ、外に出て行くあたし達。
どこに行くんだろ…
繋がれた手が、いまはとても寂しく見えた。
自己嫌悪に陥っていると、突然、目の前が暗くなった。
あたしの耳に瑚珀の吐息が掛かってくすぐったい。
そう、あたしはいま、瑚珀に抱き締められている。
身動きひとつ出来ないくらい強く。

