意地悪な君の彼女は大変




「…お母さん……お母さん……」


あたしは呪文のように何度も呟く。


『五月蠅い子だね。静かにおし!!』


バチンッ!!!


おばさんの怒鳴り声と叩かれた頬。


じわじわと痛みが襲ってくる。


「…ふ、え~~~ん!!」


泣き叫ぶあたしなんか無視して、おばさんは部屋に案内すると、さっさと行ってしまった。




「はっちゃん、どうしたの?」


杏はあたしを慰めるように背中を擦る。


「あ…っん…」


あたしは杏に縋るように抱きついた。


「ふ…たり…っで、生きて…こ?」


途切れ途切れに言うあたしに杏は笑い掛けた。


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