あたしはそう思い、足を家に向かって進める。 街を抜け、人気のない住宅地。 辺りをキョロキョロ見回す。 誰もいないか確認してから、鼻歌を歌いだす。 もう、少しであたしの家。 というところで、誰かに手を掴まれた。 いま此処は、誰もいない。 びくっと肩が飛び跳ねた。 変質者……? それとも、琥蘭くんかな……? 恐る恐る、後ろを振り返ると… そこにいたのは、 変質者でもなく… 琥蘭くんでもなく… 魔王を背後に付けている、瑚珀でした…