「…こちらはオニキスと申しまして…」
あの、誤解騒動から30分。
さっきから、店員さんの口は止まることを知らない。
だんだん、聞くのも辛くなってきた頃。
視界の隅で、キラッと光る宝石に目が留まった。
「あ、あのっ・・・・・!」
「はい?」
店員さんは、間抜けな声を出しながら答えてくれた。
「あれは・・・・・・」
あたしが指を指すのは、ハートの一部分に宝石を埋め込んであるネックレス。
「ああ、そちらの宝石はピンクトルマリンです」
ピ・・・・・・?
「ピンクトルマリンです」
「ぴんくとるまりん?」
なんじゃそりゃ?

