「ねえ、少し話していいかな?」

「うん、いいよ」


月を見ていた彼女がこっちに視線を送る。


「栗村さんと初めて会った時の事、今でも覚えてるんだ」

「人の話が耳に入らないぐらい栗村さんの姿に見とれていた」

「普段の姿を初めて見た時にその優しい雰囲気に穏やかな気持ちになった」

「それからたくさん話したり遊ぶようになってどんどん気になっていったんだ」

「だから今、俺の大事な想いを伝えるね」


「この世界で1番、1番に…」










「君が好き」