『うわぁーん、あーちゃんママー!あーちゃんが反抗期だよーお父さん悲しいです!』
あさかママを見た瞬間に陽が顔面蒼白&半泣きで飛び付いた。
それよりアンタお父さんじゃないだろう。性別の壁を無視するのは仮装だけにしてくれ。
背中に回された手の肉球部分であるシリコンが何とも表現しがたい感覚らしい。陽に抱き着かれたあさかママの表情がそう言ってる。
強いて言うなら「苦笑い」から「笑い」を引いた結果「苦」が残った。そんな感じ。
「…と、とりあえず居間に行きましょうか。ここで騒ぐとまたあさかが爆発するし。
ほら陽ちゃん、下でお茶煎れてあげるから泣かないのよ。」
何とも自然な流れで陽を自分から引きはがしたあさかママに従って部屋を出ようとする。
ふとベッドのすぐ近くに無惨にも仰向けに転がっているくまちゃんを見つけた。
そのくまちゃんをそっとあさかの隣に戻して部屋を後にする。
良い悪戯を思い付いたと笑みを浮かべて。


