……。
沈黙するしかない。
互いに声を掛けることもなく、ただそこに立ち尽くしていた。
唯一この部屋の主のみが穏やかな寝息をたてている。
ていうかあさかってこんなに寝起き悪かったんだ…。
何度も互いの家を泊まったりする仲だったけど、たまたまこういう状況にならなかったから寝起き最悪のあさかを知らないまま今日まで来たんだろう。
いやよく思えばうちに泊まりに来る時もあさかの家に泊まりに来た時も、あたし達が起きる前にあさかが起きてるパターンしかなかったはず…。
「あら、陽ちゃんに諒ちゃん。どうしたの二人揃って立ち尽くしちゃって。
あら、あさかはまだ寝てるの?」
ドアの影からひょっこり小さい人が出て来たと思えばあさかママだった。
今日のあさかとは正反対に穏やかな顔をしてる。いつものあさかならこんな感じなのに…。


