「おはよぉ~!凛緒!!」


「あっおはよぉ~幸紀ちゃんっ...」



小学校からの親友、杏斎 幸紀(アンザイ ユキ)ちゃんに挨拶しながら目で助けを求める。


「…?、、、あぁ!なつぅーっ!!また凛緒、いじめたでしょお!?」



早速気付いてくれた由紀ちゃんに感謝。


…あっ!

そう言えば、私は“なっち”って呼んでるんだけど、幸紀ちゃんは“なつ”って呼んでるんだよねぇ…。

ってどうでもいい!?


「はぁ!?」


「だからぁ、私の可愛い凛緒をいじめないでよねぇーっ!!」


幸紀ちゃんは、そう言いながら私を引き寄せる。


「ひどいなぁ~!あたしがいつ凛緒をいじめたって言うのよ~!今だって親切に悩みを聞いてあげようとしてたのぉーっ!ねぇ?凛緒!?」


なっちは、私を幸紀ちゃんから奪うように引っ張った。