――帰りのHRが終わりみんながぞろぞろ教室を出て行く。 私は慌てて侑君のもとへ小走りで駆け寄った。 …よし! 言うんだ、私!! 生唾を飲み込み軽く深呼吸…。 まるで、告白する様な気分。 …よりもなんか複雑…。 「…ゆっゆゆゆぅ君っ!」 やっぱ噛むと思った…(汗) 侑君はそんな私の噛み噛みな呼び掛けに気付き、こっちに振り向… ――「ゆっうとぉーッ!!」 …くはずだったのに…。 私と侑君の目線の先には… 満面な笑みを浮かべた、派手めな女の子が突っ立っていた――。