――「侑斗が彼女出来たかもしんない!」
「………え?」
やっと昼休みになり、幸紀ちゃんが興奮状態で叫ぶ。
「だからぁ、彼女だよぉ!カッノジョォーッ!!」
「…あぁ、彼女かぁ…」
私はあまり驚かなかった。
だって侑君に彼女が出来る事なんて珍しい事じゃないし…。
そりゃぁ、嫌だけど…なんかもう慣れてしまった気がする…。
「…っていいのぉーっ!?」
「よくないよぉ~!」
「…んまぁ、いつもの事だもんねぇ…」
「ぅん…てか幸紀ちゃんなんで知ってるの?」
「んーっ…それがさぁ!昨日、勝(ショウ)が女の人と腕組んで歩いてる侑斗を見たって言ってたのぉ!」

