その場を離れながら考えた。


フラれちゃった…。
亜樹に何て報告しよう。


初めて好きな人のためにケーキまで焼いたのに。


あ、ケーキ持ち返しちゃった。
亜樹に怒られる…。


そうだ、証拠隠滅がいい。


捨てるのは勿体無い…
甘いものはあまり好きじゃないから食べたくはない。



じゃあどうしたらいいんだろう?













「あぁ!!腹減ったぁあ」











一人悩みながら歩いていると大きな声がした。