1階に行くとお父さんが朝食を作って待っていた。

「お父さん、おはよ。」

「おはよう、さくら。」

お父さんは、3年前お母さんを亡くしてから、こうして朝食を毎日作ってくれている。

「あたしが作るよ」って言っても「いい。俺にやらしてくれ」って言ってあたしは未だ朝食を作れてない…。

最初の頃は「何これ……」って物が多かったけど、今じゃあたしのお弁当までもお父さんが作っている。

まぁ夕飯はあたしが担当してるけどね。

「いただきまぁ~す」

口の中にもくもくと朝食を運んでいく。