声をかけているその主は、春岡先輩だった。
「先輩……」
何か、そんな先輩がかっこよく見えて。
少し見直した。
普通で、いいんだね。
変に気を遣わず、
惜しかったな
ただそれだけでも、いいんだね。
「頑張ったな」
また春岡先輩の声。
一人、一人に声をかけているみたいだった。
「妃、美川の様子、見に行って来てくれるか?」
「あ、はい!えっと…麗は医務室にいるんですか…?」
少し間を置いてから、星野コーチは、静かに首を振る。
「えっ………じゃ、じゃあ、麗は今どこに…!!?」
「岡の上総合病院だ」
嫌な予感が頭を過ぎる。
おかのうえ…そうごうびょういん………?


