9回の表。
バッターは7番の真浦先輩だ。
私は落ち着かない様子で、見守っていた。
試合より、麗の方が気になってしょうがない。
麗…大丈夫かな………。
どうして急に倒れたんだろ………。
具合でも悪かったのかな…。
でも今までそんな様子はなかったと思うけど……………。
今朝だって、元気だったのに…。
私は今朝の麗との会話を思い出していた。
「いよいよだね。」
「ああ。…絶対、勝ってやる。で、お前をぜってー甲子園に連れて行く。……そんで…」
「…そんで…?」
「…優勝する。…必ず。」
この間の事を思い出したのか、麗が顔を赤らめながら言った。
麗がそんな顔するから私まで恥ずかしくなっちゃって、
「ありがとう」
が、裏返ってしまった。


