「春岡先輩、お疲れ様です」
私はそう言いながら、春岡先輩にタオルを差し出した。
「おっサンキュー!…珍しいじゃん、りくから寄って来るなんて」
って言いながら少し身を乗り出し近づいてきた。
珍しいって…まあそうだけど……。
いつもは単純に春岡先輩が嫌いなわけではなく、ボディータッチが多いから、近づきたくなかっただけですよ〜だ。
…でも今日は何か…。
………何でかな。
精一杯、頑張ってくれたから…かな。
とにかく、お礼?じゃないけど、何かしら声をかけておこうと思ったから。
「変な勘違い、しないでくださいね」
とだけ付け足し、私はいそいそと自分が座っていたところに戻った。
「麗ー!!ファイトーーー!!!」
私は麗に声援を送る。
絶対、絶対、甲子園行ってね。
……連れて行ってね。


