はじめてのCHU


春岡先輩はもう、スタミナ切れだよ…。

いくら毎晩遊んでいたとしても、それ以上に体力を使っているはず……。

「毎晩遊んでいたとしてもって……(笑)確かにそうだけど、今、この状況にはそぐわない言葉だよ、それは」

嘘!!聞こえてたの……?!

私の独り言を梨亜に聞かれてしまったみたいだ。



「タイム!」

またタイムがかかる。

今度こそ、ピッチャー交代の様子だ。


「ピッチャー春岡君に変わりまして、背番号11美川君」

場内アナウスがながれ麗がマウンドに上がった。
その入れ代わりに春岡先輩がベンチに戻ってきた。

春岡先輩はベンチに戻って来るなり、水をがぶ飲み。
そしてベンチに腰を下ろし、しばらくマウンドにいる麗の事を見つめていた。

俺のあと、継いでくれよ。

そう言っているように見えた。