やはり、食べ物は喉を通らない。
食べようとしても、体が拒むのだ。
「りく、いい加減食べなさい!!」
食べてるよ。
食べようとしてるよ。
でも、体が受け付けてくれないんだよ。
「ねぇ、りく。どうして食べなさいの?母さんの料理、嫌い?」
違うよ、お母さん。違うんだってば。
「どうして黙ってるのよ?」
あーもうっ
「うるさいっ!!」
久しぶりに発した言葉がこれだった。
何て酷い言葉だろう。
「うるさいって、りく!お前は……辛いのは分かるが食べなきゃ………」
「お父さんに何が分かるのよ?!普段、ろくに家に戻って来ないお父さんに。私の辛さが分かる?」
「ちょっ……りく!やめなさい!!」
お母さんの言葉なんて全く耳に届かない。
「お父さんの馬鹿!!馬鹿、馬鹿、馬鹿!!」


