隣りのお兄さん

「興奮して眠れへんわ……」

 その日の夜、ボクは興奮して眠ることが出来なかった。
一人暮らし初日。
隣の人はどんな人だろう。
これからボクはどんな学生生活を送るのだろう。
そんないろんなことに胸を膨らませながらワクワクしていたのに、初日からこんな衝撃的なことに遭遇するとは、夢にも思っていなかった。

「……結局ちょっとしか寝れんかった」

 翌朝、起きると目の下にクマ。
興奮して寝付けず、結局眠ったのは明け方5時。
7時には起きないと学校に間に合わない。

「あぁ〜あ……挨拶どないしよ」


(アアンンン! ハァ、ハァ、ハァ、アアアアアい、射精く! イクッ! アガッ、ンンン!)


(……っカァ! うめぇ! やっぱサイコーやな♪)
 男の人の声。 
 勃起したチンポ。
 飛び出す白濁の液体。
 それを舐める男の人。
 すべてがリアルに思い出される。
こんな思い出、ゴメンだ。

「トイレ行って、さっさと顔洗おう」

 ボクは外へ出て、トイレへ向かった。