隣りのお兄さん

「……!?」

 男の人が、全裸で部屋にいる!?

「なっ、な、何コレっ!?」

 オレは驚いて思わず声を上げた。
 もう一度そっとDVDを取り出して、ジャケットを確認した。





【現役ボディビル部員が魅せる最高の痴態! 自室でアナルオナニーのあと、堂々と大量発射! 畳に飛び散るオス汁を激撮!】






「……これって、ゲイビデオってやつ……?」

 オレはドキドキして、思わず股間が熱くなってしまった。
どんな人が出ているんだろう。
 ジャケットを確認しても、よく見れば白黒の字でさっきのタイトルらしい字がツラツラと書かれているだけ。
会社名もないし、著作権が云々という表示もない。
第一、出ている俳優さんの写真すらない。

「……?」

 何か変だ。でも、オレはゲイビデオはおろか一般的なエロビデオも観たことがない。
これがふつうなのかもしれない。

「一回観てから、返そう」

 興奮が抑えられなかった。
観てみたい。
自分の欲望が抑えられなかった。
買い物を早く終えて、観よう。
健吾さんはいつも8時前くらいにならないと帰らない。
いまはまだ5時半。
まだまだ時間はある。
 オレは走ってスーパーへ向かった。