隣りのお兄さん

健吾さんの精液を飲んだ部室で、ボク……じゃなくって!オレは最近筋トレに励んでいる。
といっても、健吾さんとは比べ物にならないほど軽いダンベルを使っているけど。
 オレの使っているダンベルは10キロのもの。
それでも、華奢な体のオレにはキツいものがある。
その隣で、健吾さんは息を荒げながら100キロものダンベルを上下させている。
 4月28日。
この日は少し気温が下がって、雨の降る一日だった。
だからだろうか、健吾さんは汗をかいているが肩や胸の辺りから蒸気が出ている。
汗というものがますます健吾さんを輝かせて見せていた。





(ヤベッ……!)




 ググッと股間が持ち上がり、熱くなるのを感じた。
今は部活時間中だ。
欲情している場合ではない。
 とはいっても、あれからオレの生活は急変した。
実家にいた頃では考えられない生活になっている。
毎晩、二人で夕飯を食べる。
オレが作って、その間健吾さんはジッと俺を見守っていてくれる。
この間、火傷をしてしまったときには健吾さんは優しくオレの指を舐めてくれたあと、消毒して治療を完璧にしてくれた。
このあたり、運動部だから怪我にはすぐ対応ができるらしい。
 そのときの嬉しさは、今までになかったほどだった。
 そして、夜になると毎日電気を消して、ひとつの布団で寄り添って眠っている。
健吾さんの厚い胸板がオレを優しく包み込み、健吾さんはオレが眠るまでずっと見つめてくれているのだ。
オレが寝付けない日には抱き合い、キスをし合い、時々健吾さんのチンポをオレが扱いたり、健吾さんがオレのチンポを扱いてくれたりなんてことをしている。
ちなみに、オレは健吾さんのテクで初射精を18歳にして経験した。
健吾さんはかなり驚いていたが、喜んでもいた。

「優平の大人への一歩を、オレが踏み出させたんやな☆」

 これからも、たくさんのことを教えてもらうつもりだ。