隣りのお兄さん

「ボディビルってのは、自分のガタイを極限にまで鍛え上げて、その美しさを競う立派なスポーツなんやで」

 そういうと、ボクの目の前でいろんなポーズを取ってくれた。
そのたびにモリッ、モリッと音を立てるように筋肉が隆起する。



「スッゴい筋肉ですね!」

 ボクはすっかり興奮して健吾さんを羨望の目で見つめていた。

「どや? ちょっとこの辺触ってみぃ」

 ニコッと笑いながら健吾さんは胸板の辺りを指差した。

「え、で、でも……」

「えぇから♪」

 ボクは合格発表のときよりドキドキと心臓が鳴っているのを感じていた。
 ボクの手が、とうとう健吾さんの胸板に触れた。
 健吾さんの呼吸に合わせて胸板が静かに上下する。
堅そうに見えていた胸板は、思っていたよりも柔らかい。
でも、脂肪とは違う質量のある柔らかさだ。

「フゥン!」

 健吾さんが少し力を入れると、柔らかかった胸板に血管がボコボコッと浮き上がり、一瞬にして堅くなり膨張した。

「すげぇ……。ホント、スゴイっす!」

 ボクは我を忘れて健吾さんの腹筋や胸板を触りまくっていた。
すると、右手の肘に何か堅いものが当たった。

「えっ……?」

 なんと、ビキニパンツが破れんばかりにチンポが勃起していたのだ!