「Love Step」バレンタイン過去編

「ただいま~ 杏梨?雪哉君」


リビングでトランプをしている最中だった。



そこへ貴美香が入って来た。



「雪哉君、遅くまでごめんなさいね?」



外は酷く寒いらしく、頬が赤い。



いや、赤いのは違うせいなのだろうか。



「いいえ、じゃあ 帰るよ」


杏梨に言うと立ち上がった。



「あら、もう帰っちゃうの?まだいいじゃない 春樹さんも呼べばよかったわ」


貴美香が残念そうに引き止める。



「明日も仕事なので」



「そう……残念ね……」



「杏梨、またな?」



「え?う、うん」



そう言っている間にも、雪哉はダウンジャケットを着て、貴美香とともに玄関へ向かってしまう。



あ……帰っちゃう……。