「Love Step」バレンタイン過去編

「めぐみさん、雪哉さんはデートみたいですね?」


スタッフが残念そうに言う。



「う~ん バイクだからどうなんだろ、雪でも降りそうな天気にデートするんだったら車じゃない?」


めぐみがスタッフに向き直る。



「わからないですよ~ 彼女のお家かも♪」


と、別のスタッフ。



「きゃーっ!想像しちゃう」


受付の数人が雪哉の話に盛り上がっている。



あなたたちは雪哉さん目当てで入店したんだものね……。



「あ、いつものように頼むってなんなんですか?」


去年のバレンタインデーの時には働いていなかったスタッフが聞く。



「お客様に絶対に言わないでね?頂いたチョコは住所、名前、電話番号、どんなものを頂いたかを、控えて中身はわたしたちにくれるのよ カードは雪哉さんが必ず読むんだけど、住所を控えるのはお返しがちゃんとできるようにね」


めぐみが説明すると



「わたしたちは嬉しいけれど、事実を知らないであげる人は可哀想」


と言う。



「まあね、でも渡す方だってたくさん貰う相手がすべて食べているなんて期待していないわよ 数年前は断っていたのよ?でも貰ってくれるだけでもよいからって言う声が多くて 勝手に送ってくる人もいるし、悩んだ末、頂いてホワイトデーにお返しをしようってことになったの お返しは雪哉さんのポケットマネーだから得するのはわたしたちって訳」



「雪哉の人気はすごいですね~」



「あの整った顔にルックスだからね、さあ、早く片付けてチョコを区分しましょう」