パタパタと遠ざかった足音がまた近づいてきた。


『砂羽、温泉どこ?』


あなたは子供ですか?

分からないで飛び出したの?


そんな充が可愛くって、可笑しくって笑いが止まらない。


「分かんないで飛び出さないでよ。マジウケる。」


笑い続ける私に、充は苦笑い。


『そんなに笑うなよ。
早く入りたかったから場所のことなんて気にしてなかったんだよ。』


「充くん可愛いでちゅねぇ。
今ママが調べてあげるからちょっと待ってるんでちゅよ。」


可愛くって、でちゃった赤ちゃん言葉。

イヤ、少し馬鹿にしてるんだけどね。


でも全く気にしてない様子。


『ママぁ〜、早くぅ〜。』


乗るなよ…。

少しは気にしなよ…。


まったく。でもこの感じが楽で、楽しいんだよね。


「よし、温泉行こー!」