「ん〜、やっとついた。」


新幹線を降りて、旅館専用のバスに乗り変えてやっとついた。

昔ながらの造りに情緒を感じる素敵な場所。

温泉街だけあって何にもないけど。ゆっくりと過ごすには良い場所。


仲居さんに案内された部屋も凄く素敵。


窓から見える緑に癒やしを感じるんだけど、なんか気まずいものも見える。


そう言えば、黒澤さんが部屋に露天風呂がついてるとこにしたって言ってたっけ。


えー、どうしよう。

緊張と動揺。ちらっと横目で充を見るとビックリするほど大はしゃぎ。


意識をしてるのはどうも私だけみたい。


仲居さんはお茶を煎れながら充を見てクスクス笑ってるし。


「騒がしくてすいません。」


テーブルに座って言うと、お茶をだしながら


『大丈夫ですよ。素敵な彼氏さんですね。』


彼氏って、違うんだけどなぁ。
ああ〜…、ニッコリ微笑まれちゃってるし、まっいっか。
充格好いいし、でも黒澤さんとだったら嬉しかったな。

いけない。また暗くなっちゃう所だった。楽しまなくちゃ。