数分だったと思う。


駅から出てくる雑踏の中にまた彼を見た。

今度はさっき一緒にいた子はいなく、ひとりで歩いてる。

ダルそうにポケットに手を突っ込んで歩いてる。

その歩いた先に有るのは私との待ち合わせ場所の時計台。

時計台の前で足を止めダルそうに立っている。


そんな姿に溢れ出しそうな涙をこらえた。

そして彼の元へゆっくりと近づいていく。


さっきの子は誰?会社の子?きっと偶然会ったんだよね。で、道を聞かれて、サトシは優しいから一緒に中まで言って教えてあげたんだよね。

優しいから…ねっ?



私の頭の中のマイナスを振り切るかのように、言い訳を考えながら向かった。



今そこにいるあなたを信じていいんだよね?



私との待ち合わせ場所にいるあなたを……………。