充の心配そうな顔を見てると、涙が溢れそうで、思わず視線をそらしてしまった。



「ゴメンね。ビックリしたでしょ?
イヤーまさかこんな所で黒澤さんに会うとは思わなくてさ。ビックリし過ぎてボーっとしちゃったよ。」


精一杯明るくおちゃらけて言った。



こんな所で泣きたくないから。

充に心配なんかかけたくないから。


私は大丈夫だから、そんな顔しないで…。



いつも綺麗な顔が瞬く間に怒りの表情に変わった。


『はあ?どうゆうことだよ?』

怒りに満ちた表情が怖くて、自分で言った現実を肯定されてるようで、また涙が出そうになった。



『砂羽は知ってたのか?結婚してたこと?』



首を横に振った。


「泊まりは出来ないって言ってたから何か有るんだと思ってたけど、まさか結婚してるとは思わなかったな。

ハァ〜、私って本当男見る目無いね。」


ハハハ…って笑ってみても充は怒った顔してる。


『笑ってんなよ!
騙されたんだろ?怒れよ。』


……勝手なことを……


『泣けよ。好きなんだろ?』


だから?泣いたらどうにかなるわけ?


『悔しくないのかよ?』



「うるさい!充に何が分かるの?もうほっといて。」


悔しい……


そんなこと充に言われなくちゃいけないことが…、



何も言い返せない私が、




そして声もかけて貰えない、目も合わせて貰えか無かったことが悔しい………。