言いたくないんなら聞かないよ。


聞かないけど…、


だんまりは無いんじゃないの?
いい加減私がキレそうよ。



そんな時だった。


あたしの携帯が鳴りだした。


天の助けだと思った。


重い雰囲気から逃げるように携帯を持って部屋を出た。


「もしもし〜」

明るく出た私。
だって、電話の相手は本当は今一緒にいるはずの大好きな人。

『なんだ、飲んでるのか?テンション高いな〜。』


「飲んでるよ。でもテンションが高いのはそれだけじゃないよ。」


黒澤さんから電話もらえたからだもん。


『そっか…、
楽しんでるみたいだな。邪魔しちゃ悪いからまたかける。』


えっ?それだけ?
誰と居るとか気にならないの?
一緒に行きたかったとか言ってくれないの?


なんだか凹むよ。


機会音がする携帯をただ握り締めた。