保健室に着いて中に入る。

先生の姿はなかった。


…いないのかな



そう思い勝手にベットに寝転がることにした。


『はぁ…』

自然とため息が漏れた。




それから
目を瞑って考えている内に いつの間にか寝てしまっていた。





―――――――――…
―――――――…


暫くして目を覚ますと
辺りはほんのり薄暗かった。



寝ちゃったんだ…

今 何時だろう?



カラッ

体を起こし、ベットの周りのカーテンを開いたら


「あっ 起きた」


え??



何故か高階君がいた。



『何でいるの??』


「一条さんが帰りのHRの時間になっても戻ってこなかったから 先生に言われて見に来たんだよ」


今は5時過ぎだから…


ってことは

高階君は1時間以上もここにいたって事!?


『…起こしてくれたら良かったのに』



「いや…
気持ちよさそうに寝てたからさ」


昨日あまり寝れなかったからなぁι


『ごめんね』


「気にしなくていいよ

俺が勝手にいたんだし」


そう言って笑った彼を見て
何だか胸が苦しくなった。



彼が来てから
自分で自分をコントロールできない。

調子が狂ってしまう。


何でだろう…?



笑顔のことだって

今まで誰にもバレなかったのに


彼にはすぐに気づかれてしまった