~おまけ~



俺の名前は高階亮。10歳。
父は有名な会社の社長だ。

そのせいで俺は まだ子供だというのに、たくさんのパーティーに参加させられる。



俺はパーティーが嫌いだ。


社長の息子というだけで

自分より年上の奴らがニコニコしながら媚びを売ってくる。



俺の周りは


嘘の笑顔ばっかりだ。





この日もパーティーがあって


しかもそれが

俺の誕生日パーティー。




やっぱり大人達は
愛想笑いを浮かべて 近づいてくる。



正直言って うんざりだ。





そんな中


1人の女の子が目についた。



俺と同じ位の歳だろうか。



その子が俺の方を見て

近付いてきた。




また笑顔つくられんのかな…


何て思っていたら



『高階亮君ですよね?』


と訪ねられ


「はぁ…」

と 気のない返事をした。



次の瞬間


その子は



『お誕生日

おめでとうございます』


って


嘘のない純粋な笑顔で言ったんだ。




「…ありがとう///」




それから俺達は暫く喋っていた。


その子の名前は

一条麻由香というらしい。



一目惚れだった






―――――――――――…
――――――――…


再会した時
麻由香の笑顔は変わってしまっていた。



それは悲しかったけど、


その理由を聞いて 俺が心から笑わせてあげたいと思ったんだ。




もう一度
あの頃の君に会いたくて










END.