お兄ちゃんは、正直モテる。



150センチ前半の私なんかとは比べものにならないくらい背も高いし、

顔だってすごくかっこいい。



だからいつも、誰かに取られてしまいそうで怖い…。



「お兄ちゃん大好き。」



赤い顔を隠すように、お兄ちゃんの胸にうずめて言った。



お兄ちゃんとしてじゃなくて…



きっと、お兄ちゃんはこの言葉の意味を誤解してる。



…それでいいの。

永遠に、誤解したままでいい。