俺と妹の選択




俺は目を閉じている桃に近づいて、ゆっくり額をくっつけた。



「…お兄ちゃん、私、熱ある?」



まぶたを閉じたまま、桃が言う。



「いや…多分無いよ。」


そんな曖昧な俺の答えに、桃は「良かったぁ」と笑った。



額はまだ離さない。

離したくない――



「お兄ちゃん大好き。」



桃が、俺の服をギュッとつかんだ。