家に帰ってもユカの事が気になって、ボーッとしていたら、誠が新聞紙を丸めて作ったラッパを口に当てて、
「わ!!」
と驚かしてきた。
「ひゃあ!!…びっくりした。もう…何?小さい子みたいに。」
「…何だ。つまんねえ。ギャースカ言って来るかと思ったのに。」
「あのねえ…私だって思い悩む時はあるの。」
はあ…とため息をついた。
「思い悩む事って何だよ。言ってみろ。」
「…言っても自分で解決しろって言うくせに。」
「あったりめえじゃん。でももしかしたら、いい案が浮かぶかもしんねーだろ。それをどうするかはお前だ。」
「……。」
しばらく考えて、「あのね。」と口を開いた。

