「あの子たちと友達なの?」
突然、話し掛けられて振り向くと、マジメちゃんが立っていた。
「ああ。あんたか。友達…ちゃあ友達だけど、一時休戦てとこかな…。しばらく彼女らとは連絡取らない事にしたの。」
「ふーん。…ねえ、じゃあ私と友達になろうよ。今までの友達と離れるなら寂しいでしょ?私も友達いないし…。駄目かな。」
「いや、…駄目じゃないよ。」
「本当?よかった。嬉しい。」
はにかんだようにニコッと笑う彼女は本当に嬉しそうだった。
「私も聖良…て呼んでいい?」
「…うん。」
「じゃあ私もユカって呼んで。これからよろしくね、聖良。」
私も微笑んで返したけど、何でだろう。違和感がある。
今までのユカなら、自分から話し掛けたりしなかった。
こんなに積極的な面があったのか…と不思議に思う程だった。

