ふっと気付くと外は真っ暗だった。


今、何時だろ…?


いつもの調子で寝返りを打とうとして、ドサッと落ちた。

「いったあ。何で落ちる…?」

あ、そうだった。ここは私の部屋じゃなかった。傍にはパイプ椅子に座って、腕組みしたまま眠ってる男がいる。

「誰だよ、こいつ…。」

思わず出た言葉に、男が気付いた。

「あ…、起きた?気分はどう?」

「あんた…誰?」

「え?…あのー、さっきの駅員なんだけど…。」

「は?」

さっきは帽子被って、制服着てて…。

「あ。」

全く違う格好で居られたらわかんないじゃん…。