「…ごめん。…はい。」

と言って手を差し出した。

「何?この手。」

「鍵。持って来てくれたんでしょ?」

「甘えんな。欲しけりゃ取りに来い。」

「何よー!ここまで来るなら持って来てくれたっていいじゃん。」

「やだね。人を当てにするな。」

「だって…道分かんなかったんだもん。ここまで来て気が付いて、自分のバカさ加減に呆れて、反省もしたのに…。」

「俺には関係ないね。…俺はもう帰る。お前どーすんの?ここにずっとこうしているのか?誰かが助けてくれるかくれないかわかんないとこで。」


く――、悔しい!!!