「ふーん。俺の精神分析までしてくれちゃってんだ。

お前、俺を誰だと思ってんの?舐められたもんだな。

俺がお前を何で引き取ったか、教えてやろうか。

その頃の俺は、女ってのは金さえありゃ、尻尾振ってついてくると思ってた。

でも、それになびかない奴がいて、それならいっその事、俺の言いなりになる奴を見つけようと、考えて思いついたのがお前だ。

血は繋がってないし、まだ10歳だったから、これから段々成長していくところを観察できると思ったんだよ。

当時のお前はろくに食べてなかったんだろ。ガリガリだった。

食いもんで釣れば簡単だ。

思った通り、抵抗しない言う事を聞く女になったぜ。

これからって時に出て行きやがって、俺の苦労は何だってんだよ。

今までずっと待ったんだ。お前が大人になるのをな。」

ジリジリと私に近付き、胸ぐらを掴んだ。