言いたい事は一杯あるけど、今は少しでも早く休みたい。さっさと着替えて布団に潜った。
しばらくするとノックの音がして、
「もういい?」
と言ってきた。
返事をするのも面倒くさくて黙っていたら、そっと扉を開けて中を確認すると傍に来て、
「ちゃんと返事位しろ!」
とデコピンをされた。
痛いな。もう…。
ふてくされて睨みながらおでこを擦った。
「まだ寝るなよ。薬出してやるから。」
薬を飲んでもう一度布団に入ると、彼は洗面器に氷水を入れてタオルを浸した。
それを私のおでこに乗せると、座布団を並べて炬燵に横になった。
そこまではわかっていたけど、その後は目を閉じて意識を手放した。

