魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~





ぐるぐるぐるぐる、
お鍋を掻き回していると
温めている内に、だんだんだんだん
美味しそうな匂いを奏ではじめた。



だけど・・・・・



どうも、視線が痛いというか
少し、居心地が悪いというか。




「私はベリル。改めて礼を言う」



射るような視線で言われると・・・・
はぁ、、やっぱり駄目だわ。



「・・・・・いいんです」


・・・・・怖い、
やっぱり、皆と同じように
このヒトもああいう風に扱うんだろうか、
怖くて、仕方ない。
あの刺すような眼、とか。




「私は何もしない。ここはお前の家だ、主人がくつらがないでどうする」




「あ・・・・・ごめんなさい」


「何故、謝るのだ」


眉間に皺を寄せ、
機嫌が悪いのか・・・・?


怒らせちゃった、かなあ?