魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~






「私を運んでくれたのか」




どこか渋い声で問う。




「あ、あそこにいたらモンスターが来る。から・・・・・・」




人間と話す事なんて、滅多に無いから。
それに、やっぱり目を合わすのが
やはりできなくて・・・・・。




おどおどと、目もあわせずに、



私はもう、すっかり
冷めてしまったスープを観、



なべを火にかけた。