魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~







私は、起こさないように
静かに家を出た。





「はーぁ、」





「ねぇ、彼、起きたら
 どんな反応するのかしら?
 どうせね?
 怖ろしいとかなんとか言って
 逃げ出すのも目に見えてるけれど」




しゃがみ込んで。
いつも通り、独りだけで反省会。




「・・・・・こんなコトしてる自分が、
 もう嫌・・・・
 なんか、虚しい」




髪を何度か掻き揚げて




「・・・・・やっぱり寂しいなぁ」