魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~






小刻みに、世界が揺れている。




すさまじいスピード。



さっきはあんなに遠かったのに、



私は、少し気を急がせながら馬に乗る
たしかに・・・・他のとは、違う。
覇気というか・・・。
私達、・・・異常なモノしかわからない、
パワーを感じる。




近付く、近付く・・・



もう、オークの先頭が50m弱か、強か、
それくらい近付いたとき。




ドォォォォォォ・・・!




爆音が鳴り響く。
巨大な炎たちは、いとも簡単に
オークを蹴散らした。




「でけぇ・・・・・こんなファイア・ウォール初めて見た」



グエンさんは消えていく炎を眺め、
ふと呟いて、



でも、肝心の・・・おそらく、この
強力な魔法を繰り出した、本人・・・
ベリルさんは淡々と、息を落とす。



いたって、当たり前、の如く。