「うんうん!買ったら教えてね!」

『うん』

「やったあ!あ、そうそう私ね?隼斗のイトコなんだ。それだけなのに、いつも陰口ばっか言われて…。ほら、ね?彼ら、モテるから。だから私、結夏と友達になれて嬉しい!」



…友達、か。

たとえ華成実が、あたしのことを友達だと思っていてくれたとしても、あたしが思うことは無い。


『…そう。良かった』

「うん!あっ、今日の放課後って…暇?」

『暇じゃ……です』

「本当に??!良かったあ!私ね、友達と買い物行くの夢だったの!隼斗~!聞いて!今日、放課後にね結夏とショッピング行くの~!」


…華成実も健と同じでそんなウルウルした目であたしを見ないで。